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「シャアの名前の由来」と検索すると、様々な説が語られている。
その中でも特に有力とされるのが、1975年に放送されたアニメ『勇者ライディーン』に登場する敵キャラクター「シャーキン」から名付けられたという説である。
シャア・アズナブルは『機動戦士ガンダム』シリーズにおいて、単なる敵キャラクターにとどまらず圧倒的なカリスマ性と知的な戦略家としての一面を持つ人物である。そのため、多くのファンが彼の名前の由来に興味を抱いている。
本記事ではシャアの名前の由来として最有力となっているシャーキンとの関連性を深掘り。
また、1970年代のアニメにおける敵キャラクターのトレンドや富野由悠季監督の発言などを基に、シャアという名前がどのようにして生まれたのかを詳しく解説する。
✅チェックポイント!
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シャアの名前の由来はライディーンの敵キャラ「シャーキン」説が有力
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シャアの本名と「シャア」という偽名の意味
シャアの本名は「キャスバル・レム・ダイクン」であり「シャア・アズナブル」という名前は偽名にすぎない。この名前の変更は彼の生い立ちと密接に関係している。
もともとジオン・ズム・ダイクンの息子として生まれた彼は、父の死後に運命を大きく変えられた。彼の母は追放され、キャスバル自身も身の安全を確保するために名前を変える必要があったのである。
「シャア」という名前については様々な説があるが、その中でも最も有力とされるのが1975年放送のアニメ『勇者ライディーン』に登場する敵キャラクター「シャーキン」から取られたという説である。
シャーキンはスマートで知的な雰囲気を持ちつつも、戦闘力に優れた敵役として非常に人気が高かった。シャア・アズナブルのキャラクター像も同様にスマートで知的な印象を持ち、戦闘技術に優れている。
この共通点から、シャアの名前の由来がシャーキンにあると考えるのは自然な流れである。
「シャーっと来る」説
一方で「シャア」という名前は「シャーっと来る」ような素早さをイメージしたものだという説もある。
実際、シャア専用モビルスーツは通常の機体よりも高い機動性を誇り「3倍のスピードで動く」という設定がある。このため「シャーっと速く動く」ことを名前の由来とする説も根強い。
しかし、富野監督自身が「シャーキンから取った」と明言していることから、シャーキン説が最も有力とされる。
1970年代のアニメ敵キャラのトレンド
1970年代のアニメにおける敵キャラクターは多くの場合、主人公と対照的な存在として描かれた。その多くは悪役として分かりやすいビジュアルを持ち、怪物やロボットのような姿をしていることが一般的だった。
特に当時のアニメは勧善懲悪の構図が明確であり、敵キャラクターは極端に悪として描かれることが多かったのである。
しかし、その流れに一石を投じたのが『勇者ライディーン』に登場した「シャーキン」だった。彼は、それまでの典型的な怪物的な敵キャラとは異なり、洗練されたデザインと知的なキャラクター性を持つ人物だった。
このシャーキンの登場によって、敵キャラクターにおいても魅力的なデザインやキャラクター性が求められるようになった。
この流れを汲んで『機動戦士ガンダム』でも単純な悪役ではなく、主人公アムロ・レイと対等に渡り合う存在として、シャア・アズナブルが生み出されたと考えられる。
彼は単なる敵役ではなく、独自の信念を持ち、ストーリーの中で重要な役割を果たしている点が特徴である。
『勇者ライディーン』のシャーキンとは?
『勇者ライディーン』は1975年に放送されたロボットアニメであり、当時のアニメ界に大きな影響を与えた作品である。
その中でも、敵組織「妖魔帝国」の幹部として登場した「シャーキン」は、従来の敵キャラクターとは異なる魅力を持っていた。
シャーキンは赤と黒を基調とした洗練されたデザインを持ち、知的で冷酷な性格を併せ持つキャラクターである。彼は剣術の達人であり、優れた戦闘技術を駆使してライディーンと対決した。
さらに、彼のカリスマ性とクールな立ち振る舞いは当時の視聴者に強い印象を与え、特に女性ファンからの人気を集めた。
このような背景から『機動戦士ガンダム』に登場するシャア・アズナブルも、シャーキンの影響を受けたキャラクターであると考えられる。
シャアもまた赤を基調としたカラーリングを持ち、知的で戦闘能力が高く、独自の信念を持つ敵キャラクターとして描かれている。さらに、彼もまた女性ファンの支持を集めるキャラクターとなり、その人気はシャーキンと共通する部分が多い。
富野由悠季監督が語るシャーキンとの関係
シャア・アズナブルの名前の由来については富野由悠季監督自身が「シャーキンから取った」と語っている。この発言はシャアの名前がシャーキンに由来するという説を裏付けるものである。
富野監督は『勇者ライディーン』の制作にも関わっており、その経験が『機動戦士ガンダム』に大きな影響を与えている。
シャーキンというキャラクターが敵役として成功したことを受けて、ガンダムでも同様のスマートな敵キャラクターを登場させることを考えたのは、ごく自然な流れだったと考えられる。
さらに、当時のアニメ業界では成功したキャラクターの要素を別作品に応用することは珍しくなかった。
特にシャーキンが女性ファンからの支持を集めたことは、シャアというキャラクターの方向性を決定づける要因の一つとなった可能性が高い。
つまり、シャーキンのカリスマ性、知的な雰囲気、そしてクールな立ち振る舞いが、そのままシャア・アズナブルというキャラクターに受け継がれたのである。
このように考えると、シャアの名前の由来がシャーキンであるという説は単なる偶然ではなく、意図的なものであった可能性が極めて高い。
まとめ:富野監督が発言!シャアの名前の由来はシャーキン
以下に記事のポイントをまとめる。
- シャアの本名は「キャスバル」であり「シャア」は偽名
- 偽名を使う理由は父の死後の逃亡生活に起因する
- 「シャア」の名前の由来には「シャーっと来る説」もある
- 「シャア」の名前の由来は「シャーキン説」が有力
- シャーキンは1970年代のアニメでは異例のスマートな敵キャラ
- シャアとシャーキンはデザインやカリスマ性に共通点が多い
- 1970年代のアニメでは悪役は怪物的なキャラクターが多かった
- シャアのキャラ設定はシャーキンの成功が影響を与えた可能性が高い
- 富野由悠季監督自身がシャーキンを意識したと発言している
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