目次
ガンダムシリーズにおいて「ザク」といえばやられ役のイメージが強い。しかし、すべてのザクが単なる量産機ではない。
実際にガンダムを撃破し、歴史に名を刻んだザクが存在する。それが「ザクII改」と「サイコ・ザク」だ。
ザクII改は一年戦争末期に開発された高性能量産機であり、戦術を駆使してガンダムNT-1と互角に渡り合った。一方、サイコ・ザクは最新技術を搭載した異端の機体であり、圧倒的な機動力と火力でフルアーマーガンダムを撃破した。
本記事では、これら「ガンダムを倒したザク」の詳細に迫り、それぞれの機体の特徴や戦闘シーンを徹底解説する。ザクが単なるやられ役ではないことを証明する伝説の戦いを振り返っていこう。
■ポイント!
- ザクII改とサイコ・ザクがガンダムを撃破した経緯と戦闘内容
- ザクII改とサイコ・ザクの性能や特徴、通常のザクとの違い
- バーナード・ワイズマンやダリル・ローレンツといったパイロットの戦い方
- ザクが単なるやられ役ではなく、戦局を変える存在だったこと
ガンダムを倒したザク「ザクII改」とは?
- ザクII改の基本スペックと特徴
- バーナード・ワイズマンとザクII改の戦い
- ガンダムNT-1との激闘とその結末
ザクII改の基本スペックと特徴
ザクII改は一年戦争末期にジオン公国軍が開発した量産機であり、従来のザクIIの欠点を補いながらも戦闘能力の向上を図った機体である。
本機の開発コンセプトは、ドムやゲルググといった上位機体とのパーツ共有を実現しつつ、パイロットの操作性を向上させることにあった。このため、ザクII改はジオン軍の新兵でも扱いやすい設計となっていた。
基本スペックとしては、従来のザクIIと比較して装甲強度が増し、機動性も向上している。特に機体フレームの強化や駆動系の見直しが図られ、戦場での耐久力と持続力が向上した。
また、武装面でも「90mmマシンガンやヒート・ホーク」に加え「シュツルム・ファウスト」などの対艦・対MS用兵装を運用可能となり、戦闘の幅が広がっている。
こうした特徴により、ザクII改はジオン軍の量産機としては破格の性能を誇り、最終生産型の名にふさわしい戦闘能力を発揮した。しかし、一年戦争末期という開発時期の問題もあり大量配備には至らなかった。
バーナード・ワイズマンとザクII改の戦い
OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場するバーナード・ワイズマン、通称バーニィは新兵ながらも戦場に出た若きジオン兵である。
彼が乗ることとなったのがザクII改であり、本作において彼の戦闘は物語の重要な要素となっている。
バーニィはスペースノイドとしてジオン軍に従軍したが、初めは特筆すべき戦果を上げることなく戦場を渡り歩く新兵であった。
しかし、ある戦闘を機にザクII改を駆ることとなり、その性能を活かした戦術的な戦いを展開することとなる。バーニィは決してエースパイロットではなく、むしろ未熟な兵士であった。
しかし、彼は仲間と共に戦況を見極め、限られた資源の中で最適な戦略を立てるという才能を発揮していく。
特に彼の戦闘においては、ザクII改の優れた操縦性が活かされた点が興味深い。高機動戦闘よりも環境を利用した待ち伏せ戦法やゲリラ戦術が得意であり、それが後の戦闘で大きな成果を生むこととなる。
ガンダムNT-1との激闘とその結末
バーニィが搭乗するザクII改は最終的にガンダムNT-1(アレックス)と対峙することとなる。
ガンダムNT-1は一年戦争末期に連邦軍が開発したニュータイプ専用機であり、本来はアムロ・レイの次期主力機として配備される予定であった。このため、通常のMSを凌駕する性能を誇る強力な機体である。
バーニィは戦闘の前に周到な罠を仕掛け、ガンダムNT-1の機動力を制限する戦略をとる。この作戦が功を奏し、最終的に両機は近接戦闘に突入。
バーニィは全力で立ち向かうが、ザクII改はガンダムNT-1のビームサーベルによってコクピットを貫かれバーニィは戦死する。しかし、ガンダムNT-1も甚大な損傷を受け戦闘不能となった。
この戦いはザクII改が高い戦闘能力を持っていたことを証明する出来事であり、決して「やられ役」ではないことを示す象徴的な戦闘となったのだ。
ガンダムを倒したザク「サイコ・ザク」とは?
- サイコ・ザクの特殊性能と戦闘能力
- ダリル・ローレンツが選んだ非情な決断
- フルアーマーガンダムとの死闘と勝利の行方
サイコ・ザクの特殊性能と戦闘能力
サイコ・ザクは宇宙世紀の外伝作品『機動戦士ガンダム サンダーボルト』に登場する特異なモビルスーツである。
本機は高機動型ザクR-2をベースに、特殊技術「リユース・サイコ・デバイス」を搭載した機体であり、従来のザクとは一線を画す性能を持っている。
この機体の最大の特徴はパイロットの脳波と直接リンクし、四肢の義肢化を前提とした機動制御技術にある。
これにより、人間が手足を動かす感覚でモビルスーツを操ることが可能となり、従来のMSとは比較にならない高機動戦闘が実現された。
また、武装面でも「ザクバズーカ、シュツルムファウスト、ビーム・バズーカ」などの重火器を多数装備し、戦場で圧倒的な火力を誇る。
ダリル・ローレンツが選んだ非情な決断
サイコ・ザクのパイロットであるダリル・ローレンツはジオン軍のエーススナイパーとして活躍していた。しかし、彼は戦闘中に負傷し、左腕と両足を失う。
通常のパイロットであれば、ここで戦場を退くこととなるが、彼は自らの意志で義肢化を受け入れ、サイコ・ザクのパイロットとして再び戦線に復帰する。
フルアーマーガンダムとの死闘と勝利の行方
ダリルのサイコ・ザクは主人公イオ・フレミングのフルアーマーガンダムと死闘を繰り広げる。この戦いは熾烈を極め、最終的にフルアーマーガンダムを撃破するという快挙を成し遂げる。
しかし、ダリル自身もその後の戦争の行方に翻弄され、彼の運命は決して安泰とは言えなかった。
こうして、サイコ・ザクは「ガンダムを倒したザク」として歴史に刻まれることとなったのだ。
まとめ:ガンダムを倒したザクの実力とその意義
以下に記事のポイントをまとめる。
- ザクII改は一年戦争末期に開発された高性能量産機
- ドムやゲルググとパーツを共有しつつ操縦性も向上
- バーナード・ワイズマンがザクII改で戦術的な戦闘を展開
- ガンダムNT-1と対峙し、相討ちに持ち込む健闘を見せた
- サイコ・ザクはリユース・サイコ・デバイスを搭載した特殊機体
- パイロットの四肢が義肢であることを前提としたシステムを採用
- 圧倒的な機動力と重火器を備え、単騎でも高い戦闘力を誇る
- ダリル・ローレンツはエーススナイパーから義肢の強化兵へ転身
- フルアーマーガンダムとの激闘の末、撃破することに成功
- ザクは単なる「やられ役」ではなくガンダムを倒した機体も存在する
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