目次
『機動戦士ガンダム』に登場した「カツ、レツ、キッカ」の3人の戦災孤児たちが、あの壮絶な一年戦争の後にどのような人生を歩んだのかは大きな関心事であるはずだ。
ホワイトベースでアムロ・レイたちと共に過ごした幼い彼らが、それぞれ成長し、異なる運命を辿っていく姿は多くのファンにとって感慨深いものである。
本記事ではアニメ『Zガンダム』や漫画『機動戦士ガンダム ピューリッツァー』といった公式資料をもとに、カツ、レツ、キッカの本名や再登場時の状況、そして最終的にどうなったのかをわかりやすく紹介していく!
✅チェックポイント!
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カツ、レツ、キッカのその後と本名を紹介
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カツの本名とZガンダムでの活躍
- カツ:本名=カツ・ハウィン
後に養子としてコバヤシ姓を名乗るようになり、正式にはカツ・コバヤシとなった。彼は『機動戦士Zガンダム』において15歳に成長した姿で再登場し、ホワイトベース時代から大きな変貌を遂げていた。
このとき、彼の養父であるハヤト・コバヤシが地球連邦の体制に反旗を翻す組織「カラバ」に参加しており、カツもその流れを受けて行動を共にする。
アムロ・レイが軟禁状態に置かれていた状況から脱出するのを手助けし、そのまま自らも戦線に身を投じたのである。特筆すべきは彼がガンダムMk-IIを無断で借用し、戦場で初陣を果たすという大胆な行動に出た点である。
その後はハヤトの許可を得て宇宙へと上がり、反地球連邦組織「エゥーゴ」に加わった。彼は当初アーガマに所属し、後にはラーディッシュへと異動。
機体としてはネモやメタス、そして強化ユニットのGディフェンサーなど、複数のMSに搭乗しながら戦果を挙げていった。
しかし、彼の人生は戦争の残酷さによって大きな代償を払うことになる。敵方であるティターンズのスパイ、サラ・ザビアロフとの関係がその一例である。
カツはサラに惹かれるが、彼女がシロッコに心酔していることを知り、最終的にはサラを撃たざるを得ない状況に追い込まれる。そして最期はヤザン・ゲーブル率いるハンブラビ隊との交戦で不運にも隕石に激突。
そのバランスを崩したところをヤザンの攻撃で爆死するという悲劇的な結末を迎えた。
レツの本名とその後の穏やかな生活
- レツ:本名=レツ・コ・ファン
後にカツと同様にコバヤシ姓を名乗るようになる。『機動戦士Zガンダム』においては第13話で再登場し、成長した姿を見せるもののカツのように戦闘に参加することはなかった。
彼は物語の中でアムロ脱出に協力しようとする姿勢を見せるが、最終的には説得されて留まるという描写に留まっている。彼の行動は控えめであるが、それはむしろ彼の人間性や穏やかな性格を象徴しているとも言える。
その後のレツについてはアニメ本編では描かれていないものの、漫画『機動戦士ガンダム ピューリッツァー』第1話において、宇宙世紀0094年の時点での彼の生活が明かされている。
この時、レツはシズオカにてフラウ・コバヤシやその実娘と3人で平穏に暮らしており、フラウの実娘がレツの首にしがみつくほど懐いている様子からも、家族的なつながりが深まっていることが窺える。
つまり、レツは戦場から離れ、家庭的で安定した暮らしを選んだ人物として描かれている。これにより、戦争の爪痕を抱えながらも平和を求める人々の姿を象徴する存在となっている。
キッカの本名と大学生になった姿
- キッカ:本名=キッカ・キタモト
彼女もまたハヤトたちに引き取られたことでキッカ・コバヤシという名を名乗るようになる。『機動戦士Zガンダム』第13話「シャトル発進」での登場では、フラウと共にアムロと再会を果たし、彼の脱出を支援したいと申し出る場面が描かれている。
しかし、アムロは彼女に対して「フラウと赤ちゃんを守ってほしい」と諭し、彼女はその役目を受け入れる。これにより、キッカは戦闘の世界に飛び込むことはなかったが、その代わりに家族と共にいるという選択をしたのである。
彼女の成長後の姿は、漫画『機動戦士ガンダム ピューリッツァー』にて描かれている。大学生となったキッカは、かつてのホワイトベースの仲間やアムロの母親など、関係者を訪ね歩きながらアムロ・レイの真実の姿を追い求めていく。
この作品において、彼女は単なる戦争の記憶に留まらず、ひとりの若き女性として成長していく様子が丁寧に描かれている。
今でも変わらぬ行動力と好奇心、そして人間味のある言動は読者にとっても親しみやすく魅力的である。大学生となり知的な面を見せつつも、時折見せる無鉄砲さがキッカらしさを保っている。
美しく成長した彼女の姿は、旧来のファンにとって感慨深いものであろう。
カツ、レツ、キッカのその後を描いた作品
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『Zガンダム』での再登場シーン
『Zガンダム』では、かつてホワイトベースで共に過ごしたカツ、レツ、キッカの三人がそれぞれ成長した姿で登場する。特にカツは戦士としての役割を担い、物語における重要な立ち位置を占める存在へと進化している。
一方で、レツとキッカの再登場は控えめではあるが、彼らが過去の出来事を背負いつつも新たな道を模索している様子が丁寧に描かれている。
再登場の場面は『Zガンダム』第13話「シャトル発進」で確認でき、アムロ・レイとの関係性が今も続いていることが印象的である。
このように、三人の登場は視聴者に対し、時の流れとキャラクターの成長を強く意識させるものとなっている。そして、それぞれの選んだ道が異なることで、戦後の人々が歩む多様な人生の一端を象徴的に表している。
『機動戦士ガンダム ピューリッツァー』とは?
『機動戦士ガンダム ピューリッツァー』は、キッカ・コバヤシを主人公とし、宇宙世紀0094年を舞台にした外伝的な作品である。
この物語では、かつてホワイトベースに乗船していた彼女が、今や大学生として報道の世界に身を置き、アムロ・レイに関する真実を追いかけている。
彼女はアムロの母親をはじめ、戦友や関係者のもとを訪ね歩き、英雄ではないひとりの人間としてのアムロ像を掘り下げようとする。
その姿は戦争をただの歴史として消費せず、そこに生きた人々の「声」を拾い上げようとするジャーナリストの原点を思わせる。
この作品は単に過去キャラの再登場を描くだけではなく、未来に生きる世代が過去をどう受け止め、どう語り継ごうとするのかを示しており、単なるファン向けの懐古では終わらない力強いメッセージ性を含んでいる。
成長後の姿が見られる場面まとめ
上記で紹介の通り、カツ、レツ、キッカそれぞれの成長後の姿は、アニメ『Zガンダム』と漫画『ピューリッツァー』にて描かれており、それぞれ異なる視点から彼らの変化を知ることができる。
戦士として戦場に立ち悲劇的な最期を迎えたカツ、家庭の中で穏やかな日々を送るレツ、そして自らの足で過去を取材し歩くキッカ。――三者三様の人生模様が描かれている。
特に注目すべきは、これらの物語が彼らの「その後」をただ説明するだけではなく、個々の性格や信念が反映された結果としての人生を提示している点である。
視聴者や読者が彼らの選択を通して戦争や平和、人間の成長について考えさせられる構造となっており、ただのキャラ紹介に留まらない深みがある。
その意味で、成長後の描写はガンダムシリーズの中でも特にドラマ性に富んだ側面を持っており、作品世界にさらなる厚みを与えている要素といえる。
総括:カツ、レツ、キッカの本名とその後の人生
以下に記事のポイントをまとめる。
- カツは15歳でZガンダムに再登場しエゥーゴに参加
- カツはサラ・ザビアロフとの関係に苦悩した
- カツはヤザンの攻撃によって戦死
- レツは戦闘には関わらず穏やかな性格を保った
- レツはシズオカでフラウたちと静かに暮らした
- キッカはアムロ脱出を支援したが戦線には出なかった
- キッカは大学生となり報道の道を歩み始めた
- 『ピューリッツァー』ではキッカが過去を取材する姿が描かれる
- 『Zガンダム』では3人の成長した姿が一度に描かれている
- 三者三様の人生が戦後の多様な生き方を象徴している
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