一年戦争から選出【最強ジム３選】名機を機体別に詳しく紹介！

一年戦争を舞台にした『機動戦士ガンダム』の世界では多数のモビルスーツが登場し、数々の名勝負が繰り広げられた。

その中でも地球連邦軍の量産機「ジム」は多くのバリエーションが存在し、戦局を大きく左右する存在となった。

一般的には「やられ役」として描かれることも多いジムだが、中にはガンダムに匹敵する、あるいは凌駕する性能を持つ高性能機も存在する。

この記事では一年戦争時における、特に優れたジム3機を紹介し、それぞれの特徴や活躍ぶりを掘り下げていく。最強と呼ぶにふさわしいジムは何か、その答えを一緒に探っていこう！

✅チェックポイント！

一年戦争での最強ジム候補➀｜ジム・コマンド

ジム・コマンドは量産型ジムをベースに性能を大幅に引き上げた改良機である。最大の特徴はジェネレーター出力とスラスター推力の向上で、特に宇宙仕様ではガンダムを超える出力を持つ。

このため、単なるやられ役ではなく、拠点防衛や重要任務に投入されることが多かった。初期のジムが苦戦した「ドム」にも対抗できるよう調整された点が注目に値する。

例えば、スラスター推力は74000kgにも達し、瞬発力や回避性能も優れていた。こうした性能強化がジム・コマンドを最強ジム候補の一つとして語らせる所以である。

ユウ・カジマは、ゲーム『機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY』の主人公として知られる。ブルーディスティニーシリーズに搭乗して名を馳せた彼だが、一年戦争末期にはジム・コマンドに乗り換えて戦線に立った。

このとき、彼が対峙したのはEXAMシステム搭載の強敵・ニムバスである。結果として両者は相打ちとなったが、ジム・コマンドが十分に高性能でなければ拮抗した戦いにはならなかったはずだ。

つまり、ユウというエースが最後に選んだ機体であるという事実も、ジム・コマンドのポテンシャルを物語っている。

OVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』ではジム・コマンドが登場するものの、その性能が活かされない描写が目立った。多くの視聴者は「結局やられ役なのか…」と感じたかもしれない。

しかし、これは物語の演出上の都合であり、スペック上は非常に優秀な機体である。ゲーム作品ではその強さがしっかり再現され、プレイヤーからも高評価を得ている。

このように、メディアによってジム・コマンドの扱われ方には違いがあるが、データと実績をもとに評価すれば、やはり最強クラスのジムとして見逃せない存在である。

ジム・スナイパーIIはジム・コマンドをベースに大幅なカスタムが施された高性能機である。そのジェネレーター出力は1390kW、スラスター推力は102000kgと、ガンダムをも凌駕する水準を誇る。

一見すると狙撃専用機のようだが、実際には近距離から遠距離まで対応可能な汎用機であり、あらゆる戦闘スタイルに柔軟に対応できる。この万能性が最強ジムと称される理由だ。

例えば、精密なバイザーを活かした遠距離射撃はもちろん、格闘戦でも高い機動性で優位に立てる。総合力に優れたバランス型のエース機として多くの支持を集めている。

ジム・スナイパーIIの代名詞的パイロットが、リド・ウォルフである。彼は連邦軍の撃墜数ランキングでアムロ・レイに次ぐ第3位という記録を残し「踊る黒い死神」と呼ばれた。

この異名の通り、黒に塗装された専用機でソロモンやア・バオア・クーの戦いに参加し多くの戦果を挙げた。ジム・スナイパーIIの性能と彼の技量が完璧に噛み合っていたといえる。

ただし、ア・バオア・クー戦で彼は消息を絶ち、最期は未帰還となっている。それでも、彼の搭乗機としてのジム・スナイパーIIはエース専用機としての象徴となった。

ジム・スナイパーカスタムは、ジムの前期型をベースにしたカスタム機である。性能としてはジム・コマンド宇宙仕様に近く、ジェネレーター出力1390kW、スラスター推力68000kgを持つ。

一方で、その狙撃機としての完成度は高く、専用のR-4タイプ・ビーム・ライフルなど豊富な武装が選べる。また、腕部固定型のビーム・サーベルによって近距離戦にも強い。

つまり、狙撃能力と汎用性を両立した機体として、特に優秀なパイロット向けに設計されていた点が評価されている。

ジム・スナイパーカスタムの代表的パイロットであるテネス・A・ユングは、一年戦争時の連邦軍最多撃墜記録を持つ。その数、MS149機・艦艇3隻と圧倒的である。

これほどの戦果を挙げられた背景には、彼の射撃能力とジム・スナイパーカスタムの相性の良さがあった。狙撃部隊に所属し、効率よく戦果を積み上げたことが伝えられている。

ただし、その撃墜記録の一部には諸説あり、完全に正確とは限らないという点には注意が必要だ。それでも、テネスがこの機体を操ったことで、ジム・スナイパーカスタムが最強候補に数えられるのは間違いない。

以下に記事のポイントをまとめる。