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【ドムの系譜】ドムシリーズ完全ガイド!歴史、種類、後継機を解説

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2023.09.30

目次

ドムの系譜: 種類・進化から後継機モデルまでを完全解説

ドムシリーズはその独特のデザインと高い戦闘能力で多くのファンを魅了しているジオン軍のモビルスーツである。

この記事では、ドムの起源から各種バリエーション、そして後継機種に至るまでの詳細な歴史と進化を深堀りして解説していく。

ドム愛好者はもちろん、初心者もその魅力に引き込まれること間違いなしの内容となっているぞ!

YMS-09 プロトタイプドム

YMS-09 プロトタイプドムは、ジオン公国軍のモビルスーツ開発の歴史において、重要な位置を占める試作機である。この機体は、グフの試作実験機を経て、ドムシリーズの先駆けとして誕生した。そのため、後に登場するMS-09ドムとは多くの違いが見受けられる。

まず、この機体は試作段階であったため、熱核ジェットエンジンのバーニアや頭部の動力パイプなど、一部の部分が未完成の状態であった。

特に、バーニアは剥き出しの状態で、そのデザインは後のMS-09とは異なる。また、ランドセルや武装の取り付け方法も、後のモデルとは異なる別体型や固定方式が採用されていた。

この機体のデザインは、エッジの効いたシャープなシルエットが特徴的で、その姿は戦場での圧倒的な存在感を放っていたと言われている。

開発の背景には、ジオン公国の技術力の高さがうかがえる。実際、このプロトタイプドムの開発はジオン本国で行われ、その後、本格的な量産テストはキャリフォルニアベースで実施された。これにより、ジオン軍はモビルスーツの量産技術をさらに磨き上げることとなった。

YMS-09 プロトタイプドムは、グフの系譜の中で特別な位置を占めており、ジオン軍のモビルスーツ開発の歴史において、その重要性を忘れてはならない一機である。

MS-09 ドム

ジオン軍が長らく直面していた課題、それは「地上でのモビルスーツの移動速度の遅さ」であった。この課題を克服するために生まれたのが、ツィマッド社が手掛けた名機「ドム」である。

このモビルスーツの最大の特徴は熱核ジェットエンジンを搭載している点。これにより、地上でのホバー走行を可能とし、従来のモデルとは比較にならないほどの高速移動を実現している。

ドムの開発過程においては、プロトタイプとしてYMS-09が初めて公開されている。このプロトタイプの成功を受けて、キャリフォルニアベースでの量産が開始されることとなったのだ。そして、その中でも特筆すべきは、先行量産された3機がエースパイロット、通称「黒い三連星」の手に渡ったこと。

彼らの特徴的な「ブラック&パープル」のカラーリングが、ドムの正式なカラーとして採用されることとなった。このカラーリングは、彼らの高い戦闘能力とドムの高性能を象徴するものとして、多くのファンから愛されている。

YMS-09D ドム・トロピカルテストタイプ

ドムの量産が始まった直後、北アフリカ戦線からの要望を受けて、プロトタイプドムの中から一機が選ばれ、熱帯地帯での戦闘を前提とした仕様に変更された。

この新しいバージョンはYMS-09Dと名付けられ、最初のテストはアリゾナの砂漠地帯で、スカラベ部隊の手によって行われた。その成果を受け、この機体は北アフリカ戦線におけるカラカル部隊に正式に配備されることとなった。

外見上の特徴としては、基本的な形状はプロタイプドムと変わらないが、いくつかの改良が加えられている。特に、YMS-09Dは熱帯地帯での運用を考慮し、熱帯用ランドセルが追加されている。

また、通信機器の性能も向上しており、戦場での連携をよりスムーズに行うことができるようになっている。さらに、カラーリングも砂漠地帯に適したサンドブラウンに変更され、砂漠の中でも目立たずに行動することが可能となった。

このYMS-09Dは特定の環境下での戦闘を前提とした特別な機体であり、その性能と特性は高く評価されている。

MS-09R リック・ドム

ジオン軍は連邦軍がガンダムをベースに開発した高性能な量産機「ジム」に対抗するため、新たな宇宙専用主力機の開発を急ピッチで進める必要が生じていた。この背景から、地上での戦闘において卓越した性能を発揮していたドムが、新たな宇宙戦用機としての適性を持つと判断されたのだ。

ドムの基本設計をベースに、宇宙空間での運用を前提とした改修が施されたのが「リック・ドム」である。外見上はオリジナルのドムとほぼ同じデザインを継承しているが、内部構造や機械的な部分には大きな違いが見られる。

最も注目すべき変更点はエンジン部分における変革である。リックドムはドムが装備していた熱核ジェットエンジンから、より高出力で宇宙空間での運用に適した「熱核ロケットエンジン」にアップグレードされている。

このエンジンの変更により、リック・ドムは宇宙空間での機動性や加速性能が大幅に向上し、ジムとの戦闘でも一歩先を行く性能を発揮することができるようになった。

このような技術的な進化により、ジオン軍は連邦軍の新型機に対抗する力を持つことができ、宇宙戦の舞台での戦局を有利に進めることが期待されたのだ。

このように、リック・ドムはジオン軍の技術力と戦略的な判断によって生まれた、宇宙戦に特化した高性能なモビルスーツと言えるだろう。

MS-09R-2 リック・ドムⅡ

MS-09R-2 リック・ドムⅡは、一年戦争の終盤にジオン軍が取り組んだ統合整備計画の一環として誕生した高性能なモビルスーツである。

この計画の主要な目的は、モビルスーツ間での部品の標準化を進め、効率的な生産とメンテナンスを実現することであった。その結果、多くのパーツが同一規格で製造され、異なるモビルスーツ間でも共有が可能となった。

リック・ドムⅡの前身であるリックドムは、もともと陸戦を主眼としたドムを宇宙戦闘に適応させるために改修された機体であった。しかし、リック・ドムⅡはそのリックドムをさらに進化させ、宇宙戦闘に特化した設計へと変貌を遂げている。

特に注目すべきは、機体の9箇所に新たに追加された姿勢制御用のスラスターだ。これにより、リック・ドムⅡは高度な機動戦を可能とする高い機動性を持つようになった。

さらに、リック・ドムⅡはアタッチメント式のプロペラント・タンクを導入。これにより、リックドムとの比較で作戦行動時間が驚異の「200%」も伸びることとなる。これは、長時間の戦闘や遠距離移動が求められる宇宙戦でのアドバンテージとなった。

総じて、MS-09R-2 リック・ドムⅡは、ジオン軍の技術力の結晶とも言える進化したモビルスーツであり、その性能と実用性は高く評価されている。

MS-09F/TROP ドム・トローペン

MS-09F/TROP ドム・トローペンは、その名前「Tropen」が示すように、熱帯地域や砂漠地帯での戦闘を主眼に設計されたドムシリーズの特別仕様である。この名前はドイツ語で「熱帯」を意味し、特に砂漠のような障害物が少ない地形での戦闘を想定している。

ホバー走行機能を持つドムは、平坦な地形である砂漠や平原での戦闘において、その能力を最大限に活かすことができる。特に、アフリカの戦線ではこのドム・トローペンの性能が高く評価され、多くの戦場での活躍が期待された。

この機体の特徴的な部分として、熱核ジェットエンジンの吸入口に防塵カバーが取り付けられている点が挙げられる。これにより、砂漠などの粉塵が多い環境でもエンジンの性能を維持し、長時間の戦闘をサポートしている。

武装面においても、通常のドムとは一線を画す装備が施されており、ラケーテン・バズは強力な火力を持ち、敵機を一撃で撃破する能力を持っている。また、MMP-80マシンガンは連射力に優れ、接近戦での対応も可能だ。

MS-09F/TROP ドム・トローペンは熱帯や砂漠地帯での戦闘を前提とした、高性能な機体として設計されており、その特異な設計と武装は、戦場での優れた実績を約束するものとなっている。

MS-09G ドワッジ

MS-09G ドワッジは、特定の環境、特に砂漠戦において最高の性能を発揮するために設計されたドムの進化版である。この機体は、基本モデルであるMS-09よりも多くのアップグレードが施されている。

熱核ジェットエンジンの強化や背部スラスターの改良により、活動時間が大幅に延長されたのだ。さらに、通信能力の向上や冷却装置の最新技術の導入により、機体の全体的な性能が大幅に向上している。

これにより、陸上での戦闘に特化したこの機体は、第1次ネオ・ジオン戦争時代のモビルスーツと比較しても遜色のない高性能を誇っている。また、砂漠の厳しい環境下でも確実に任務を遂行するための特別な設計が施されており、その実力は多くの戦場で証明されている。

MS-09H ドワッジ改

MS-09H ドワッジ改は、ドワッジの進化版として開発されたモビルスーツである。この機体は元々のドワッジを基に、さまざまな現地改修が行われている。

特に、肩や脚部に新たにスラスターが増設されたことで、機動性や速度面での向上が図られている。これにより、戦場でのアクションや移動がよりスムーズになり、敵との戦闘時にも優位に立つことができるようになった。

また、ドワッジ改の大きな特徴として、ビーム系武装であるビームカノンを装備している点が挙げられる。陸戦ドムの中でも、このようなビーム武装を持つ機体は珍しく、その存在自体が特異なものとなっている。

ビームカノンは高い破壊力を持ち、一撃で敵機を撃破することも可能なため、ドワッジ改は戦場において火力面でも非常に高い評価を受けている。

さらに、ドワッジ改の設計思想や開発背景にも注目が集まっている。元々のドワッジは、多くの戦場で活躍してきた実績を持つ機体であり、その性能や信頼性は多くのパイロットから高く評価されていた。

そのため、ドワッジをベースにした改修機が開発されることになったのだ。ドワッジ改は、その実績を受け継ぎつつ、新たな技術や装備を取り入れることで、さらなる進化を遂げている。

MS-09H ドワッジ改は、既存のドワッジの性能を継承しつつ、新たな技術や装備を取り入れて進化したモビルスーツとして、多くのファンや専門家から高い評価を受けている機体であると言えるだろう。

MS-10 ペズン・ドワッジ

大戦の終焉に差し掛かる中、小惑星ペズンにおいて、極秘裏に「ペズン計画」が推進された。この計画の一部として生み出されたのが、MS-10 ペズン・ドワッジである。

この機体は、特異なシルエットや十字レールのモノアイを持ち、ドムを基礎として新たに設計された機体だ。しかし、独立した頭部やビームバズーカの搭載を前提とした設計が施され、全体的には進化したバージョンと言える。

この機体は、ドワッジという名前を共有しているが、MS-09Gとは何の関連性も持たない独立した存在である。ペズン計画の目的は、高度な技術力を持つ新型モビルスーツの開発にあった。この計画により、ペズン・ドワッジは、従来のモデルに比べて高い戦闘能力と運用性を実現している。

ペズン・ドワッジの特徴的なデザインは、敵に対して圧倒的な存在感を放ち、その先進的な装備により、多くの戦場で優れた性能を発揮した。

また、その独自性が高く評価され、多くのパイロットから支持を受けていた。そのため、ペズン・ドワッジは、多くの戦闘で活躍し、その名を戦史に刻み込んだのである。

MS-09F/Gb ドム・グロースバイル

MS-09F/Gb ドム・グロースバイルは、その名の通り「大ナタ」を意味するグロースバイルと名付けられた、格闘戦を主眼としたドムの一種である。この機体は、ドム・トローペンとほぼ同じ時期に設計・開発されたものである。

特筆すべきは、射撃武器を一切装備していない点である。その代わり、スラスターを内蔵した超大型のヒートサーベルや、近接戦闘に適したヒートナイフを装備している。これにより、敵機との接触戦において圧倒的な優位性を持つことができる。

このドム・グロースバイルは、純粋に格闘戦を前提とした設計であるため、砲撃戦を得意とするドム・バインニヒツとの連携が考慮されている。この組み合わせにより、遠距離からの砲撃と接触戦を同時にこなすことができ、戦場での戦術的な幅が広がる。

砲撃型のドム・バインニヒツが敵機を制圧し、その隙をついてドム・グロースバイルが接近、一撃をもって敵を撃破する。このような連携戦術は、敵にとって非常に厄介なものとなることは間違いないだろう。

MS-09F/Bn ドム・バインニヒツ

MS-09F/Bn ドム・バインニヒツは、ドムシリーズの一つで、「足なし」という特徴を持つ変種機である。この名称は、その独特なデザインから名付けられたものである。

通常のドムとは異なり、下半身部分が高機動スラスターに変更されている。この高機動スラスターの採用により、モビルアーマーと同等の驚異的な機動性を持つことが可能となったのである。

武装面においても、この機体は非常に優れており、主要な武装としてラケーテンバズを装備ている。これにより敵機を迅速に撃破することが可能である。

また、機体の各部にはシュツルム・ファウストをはじめとする多種多様な武器をマウントすることができるため、さまざまな戦況に対応することが可能となった。

このように、MS-09F/Bn ドム・バインニヒツは、その高機動性と多彩な武装により、戦場での優越性を確保することができる機体である。その特異なデザインと機能性は、多くのモビルスーツファンから注目を浴びている。

MS-09K-1 ドム・キャノン

MS-09K-1 ドム・キャノンは、一年戦争の終盤に生産されたドム・トロピカルテストタイプの特別な派生型である。この機体は、中距離から長距離の支援を目的として設計され、そのために右肩部に固定式のキャノン砲を備えている。

このキャノン砲は、敵の機体や施設に対して強力な火力を提供することができる。また、このドム・キャノンには、長距離支援に特化したK-1型と、2門のショートバレルキャノン砲を持つK-2型という2つのバージョンが存在している。

特にK-2型は、その二門のキャノン砲により、一度に複数の目標を攻撃する能力を持っている。これらの機体は、戦場での戦術的な利点を追求するために開発されたもので、その性能と多機能性から多くのパイロットに支持されていたことが伺える。

ドムの系譜:まとめ

ドムシリーズはその存在感と多様性で長年にわたり人気を集めてきたモビルスーツだ。

本記事を通して、ドムの深い歴史、各モデルの特徴、そして後継機種の進化を探求できただろう。

これらの情報はドムの魅力を再認識し、その進化の背景を理解するための貴重なガイドとなるだろう。

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