目次
一年戦争におけるパイロット別撃墜数
ここでは機動戦士ガンダムの『一年戦争』において「地球連邦軍」と「ジオン公国軍」両軍のエースパイロットたちが記録した「撃墜数トップ5」を紹介!
また、”エースパイロット”の定義についても詳しく解説。
地球連邦軍
パイロット名 | MS撃墜数 | 艦船撃墜数 | 階級 |
テネス・A・ユング | 149 | 3 | 少佐 |
アムロ・レイ | 142 | 9 | 少尉 |
リド・ウォルフ | 68 | 4 | 少佐 |
シャルル・キッシンガム | 52 | 2 | 中尉 |
ロン・コウ | 43 | 3 | 少尉 |
この表を見て多くの人はアムロ・レイ以外は「誰?」と思われることであろう。また、アムロが1位だと思っていた方も多いのではないだろうか。(艦船撃墜数ではアムロが1位)
ただし、連邦軍はジオン公国と比べて撃墜カウントの計測が適当(いい加減)なところがあり、また自己申告が許可されていたこともある為、実際はこの数字より少ないと思われる。
アムロの撃墜数も水増しされており、実際は129機ほどとされる。この撃墜数水増しの裏にはガンダムに搭乗したアムロの撃墜数を多く見せることで、最新鋭機であるガンダムの性能の高さを”宣伝”する狙いがあったとされる。
ジオン公国軍
名前 | MS撃墜数 | 艦船撃墜数 | 階級 |
ブレニフ・オグス | 193 | 8 | 中佐 |
ノルデット・ハウアー | 191 | 4 | 中佐 |
ジョニー・ライデン | 185 | 6 | 少佐 |
エリック・マンスフィールド | 156 | 3 | 大佐 |
シン・マツナガ | 141 | 6 | 大尉 |
この表を見て連邦軍以上に「誰?」と思われるかもしれない。ジョニー・ライデンとシン・マツナガはゲーム等にも出てくるので、聞いたことがある人は多いかもしれない。
連邦軍と比較しても全体的に撃墜数が多いのが一目瞭然である。それだけジオン軍には優秀なパイロットが揃っていたことになる。
また、ジオン軍は連邦軍とは違い「ガン・カメラ映像の検証と、他パイロットからの証言」などで撃墜数が正確に計測されてる。自己申告は一切認められないので、この数字は正確と言える。
ここに有名な”赤い彗星”こと、シャア・アズナブルの名が無いことを疑問に思うかもしれないが、彼が一年戦争で撃墜したMSの数は…3機である。(諸説あり)
なお、シャアを含めた他の”有名パイロット”たちの撃墜数については詳しく後述する。
エースパイロットの定義
OVA作品「機動戦士ガンダム 0080ポケットの中の戦争」において、ジオン軍のバーナード・ワイズマンと、民間人のアルフレッド・イズルハとの会話の中で次のようなやり取りがある。
バーニィが「俺もあと1機落とせばエースってところでヤラレちまってよ…」と述べているシーンが作品冒頭にある。その後サイクロプス隊内でこの話が出た際に、バーニィの撃墜数がまだ4機であることを仲間に茶化されるシーンがある。
これらのやり取りからも分かるように、エースパイロットとして勲章授与の対象となるには、モビルスーツを5機撃墜する事が条件となっている事がわかる。
さらに、エースパイロットは以下の2種類に分けられている。
- シップエース
- モビルスーツエース
シップエースとは、艦船を5隻以上撃沈したものに与えられ、モビルスーツエースはMSを5機以上撃墜したものに与えられる称号である。
なお、戦闘機の撃墜数はこのどちらにもカウントされない。仮に戦闘機を何百機撃墜したとしても勲章授与の対象にはならない。
有名パイロットの撃墜数
- シャア・アズナブル
- ランバ・ラル
- 黒い三連星
- アナベル・ガトー
青き巨星と黒い三連星
艦船5隻と言えば、ルウム戦役でシャア・アズナブルが撃沈した数で有名であるが、ランバ・ラルは同じルウム戦役においてシャアを上回る6隻の艦船を沈めている。
また、ガイア・オルテガ・マッシュの黒い三連星は「3人で14隻」の艦船を沈めている。1人あたり5隻には届いていないものの、チームでのシップエースとして認められている。
このように、ジオン軍ではモビルスーツを駆使したルウム戦役において、多くのパイロットがシップエースを達成している事が分かる。
ランバ・ラルと黒い三連星の3人はその後、地球上でホワイトベース隊と対峙し、アムロのガンダムの前に敗れて戦死しているため、モビルスーツエースには届いていないと思われる。
地球連邦軍はMSの開発・戦場への投入が遅れたこともあり、ソロモン海戦まで生き残っていなかったランバ・ラルや黒い三連星のスコアが低いのは致し方ないことである。
MS撃墜数上位を占めるパイロットたちは皆、連邦軍がMSを大量投入したソロモン海戦とア・バオア・クー攻防戦に参戦した者たちで、そこでスコアを稼いだ思われる。
赤い彗星
意外な事に、あのシャア・アズナブルでさえMSエースになったのは一年戦争後半とされている。ただし、前述したように資料によってはシャアのMS撃墜数は、ジム2機、ガンダム1機の計3機としているものもある。
その場合、シャアもMSエースには届いておらず、バーニィの4機という数字は”赤い彗星”と互角、又はそれ以上となるので、立派な記録と言える。
シャアに関してもガルマ・ザビ戦死後に謹慎となったり、連邦軍がMSを本格的に投入し始めた頃は潜水艦隊に在籍しており、MSと対峙する機会に恵まれなかったこともある。
また、シャアはソロモン海戦にも参戦しておらず、ア・バオア・クー攻防戦ではアムロとの決着しか見えてなかったので、シャアの低スコアも致し方ないと言える。
なお、”赤い彗星”の異名を持つシャアが地球連邦軍から高く評価され、恐れられた裏には宇宙を主戦場として185機のMSを撃墜した”真紅の稲妻”ジョニー・ライデンの存在がある。
共に赤いパーソナルカラーの機体に乗っていたため、連邦軍はジョニー・ライデンをシャアと誤認しており、評価がごちゃ混ぜになっていたことも挙げられる。
ソロモンの悪夢
”ソロモンの悪夢”と呼ばれて士官学校の現代戦史の教科書にも載ったアナベル・ガトーは撃墜数80機を記録しており、軽々とMSエースを達成しているが上位5名と比較するとトップエースと呼べるほどではなかった。
一方で、連邦軍側が記録しているガトーの撃墜数は80機を遥かに超えている。これはガトー以外のパイロットが撃墜した数もガトーのスコアとしてカウントしているためである。これも前述したように、連邦軍の計測の仕方が適当なため、このような事になってしまっている。
これに加えてソロモン海戦やア・バオア・クー攻防戦での活躍が、連邦軍の教科書に載るほどの人物であると評価されたのである。
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